金曜登山部例会報告(2010年8月度)
六甲芦屋地獄谷遡行(ハード)
 




    
  実施日 2010年8月27日(金)
  天  気 晴れ
  参加者 視障:4名  晴眼:6名  合計:10名
  コース 阪急梅田駅08:00発〜阪急芦屋川駅08:25着
阪急芦屋川駅08:45発〜登山口09:15着、休息
登山口09:30発〜高座の滝〜地獄谷入り口09:40着、体操
地獄谷入口10:00発〜地獄谷遡行〜大岩のある広場11:30着、昼食
大岩のある広場12:00発〜中央稜入口〜鉄塔のある広場13:30着、休息
鉄塔のある広場14:00発〜中央稜〜高座の滝15:00着、休息
高座の滝15:20発〜阪急芦屋川駅15:50着
阪急芦屋川駅16:00発〜阪急梅田駅16:25着 解散
  感 想

  安全確保のため、視障者4名は簡易ハーネス、アッセンダー(クロール)、ヘルメットを装着。
  要所、要所ではフィックスロープを張って、確保しながら遡行登攀しました。
  
  サポーターには、視障者の手を掴んで「引っ張り上げ」、下から「押し上げ」を、一切しないよう
  徹底しました。
  その分、参加した視障者の達成感、満足は大きかったと思います。
  
  元会員だった、Mさんが、飛び入り参加されました。
  フィックスロープの支点作りや、安全面で大活躍して頂きました。
  今後も、登山に関する技術指導等、外部からの応援を、よろしくお願いします。
           





参加者からの感想文

解毒の快感

  今年の夏は、例年にない猛暑の連続でした。毎日35度越えは当たり前です。
  そんな最中8月27日(金曜登山部)主催の「六甲地獄谷」登山に参加しました。
  
  今回、山の印象は横に置いて、この時期であればこそ味わえる心と身体の洗濯について感じることを
  ちょっと書いてみました。
  
  文明にどっぷりの毎年やって来る夏、わたくしの冷房漬けの生活には喉の渇きを感じることはありません。
  冷コーよりホット、冷めんより熱いみそラーメン、冷やしうどんよりきつねうどん。暖かいものを好む、そんな
  毎日の日常パターンなのです。
  
  ところが、「かざぐるま」に入って以来、夏の山行は、喉の渇きとの格闘なのです。
  我慢はいつも足りなくて苦痛に耐え切れず顎を出してしまうのです。
  私の喉は、乾いた砂のようなもので、文句なしの吸収力です。
  下山した時には、お見事からになった500cc入りのペットボトルが4本残るだけになっています。
  降りたった所に自販機があれば、迷わず仕上げに1本。
  
  まあ、毒気をすっかり抜かれてこれで出来上がりです。「アハハ」。
  老いさらばえて行く、この身体の中を巡る不純化した血液やリンパ。
  「出て行ってちょ!」とばかり、願いは一つです。
  こんなに大量なのに決して無理やり飲まない。欲してこそ飲む。
  「ゴクリ、ゴクリ」と喉を通過する心地よさ。この身を潤す力強さに、新陳代謝されて行く循環を意識している
  のです。
  
  山行に参加してこそ、普段の生活では及ばないこの環境の極端。
  「解毒」そんなキーワード。
  これ程にも全身汗まみれ、くまなく掃除されているようで、震えるくらい喜びを感じています。
  
     


活動報告のページに戻る