2016年8月度、山行部例会(富山三つ星さんとの交流登山)報告 北アルプス、立山三山の一つ、浄土山と龍王岳(ミドル) |
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実施日 | 2016年8月20日(土)〜22日(月) |
参加者 | 視障:7名 晴眼:12名 合計:19名 かざぐるま 視障6名 晴眼9名 合計15名 富山三つ星 視障1名 晴眼3名 合計 4名 |
コース | 第一日目 8月20日(土) 天候 晴れ 微風 大阪駅08:40〜JRサンダーバード〜11:13金沢駅11:28〜新幹線つるぎ 〜11:51富山駅・地鉄富山駅12:32〜地鉄電車〜13:40立山駅14:00 〜ケーブルカー〜14:07美女平14:40〜高原バス〜 15:30室堂バスターミナル〜徒歩〜15:50室堂山荘チェックイン。 入浴21:00まで・夕食18:00〜・交流懇親会19:00〜・就寝21:00 第二日目 8月21日(日) 天候 晴れ 微風 朝食05:30〜 室堂山荘06:30〜09:10浄土山北峰〜浄土山南峰・昼食〜龍王岳〜 浄土山南峰〜一ノ越山荘〜14:40室堂山荘。 入浴21:00まで・夕食18:00〜・就寝21:00 第三日目 8月22日(月)天候 晴れ 弱風 朝食06:00〜 室堂山荘〜みくりが池温泉(温泉入浴)〜 室堂バスターミナル(昼食・お土産購入)12:00〜高原バス〜 12:40美女平13:00〜ケーブルカー13:07立山駅 13:28〜地鉄電車〜14:31地鉄富山駅・お土産購入・富山駅15:17〜 新幹線つるぎ〜15:40金沢駅16:00〜JRサンダーバード〜18:17京都駅 解散 |
感 想 | |
この山に登ると、極楽浄土に行けると信じられ、山岳信仰の山として、古くから登られてきた 浄土山は、室堂から最短コースの標高差、約380mを、約2時間40分を要し、岩がごつごつと して、急な斜面もあり、楽なコースではありませんでしたが、日ごろのトレーニングや、例会登山 に参加して、山登りしてきた努力の成果もあり、全員登ることができました。 富山三つ星さんとは、浄土山南峰での昼食後、お急ぎだったのでお別れしました。 余力のある参加者は、さらに奥にそびえる龍王岳にも登頂しました。 下山は、傾斜の緩い、一ノ越経由で、室堂山荘に戻りました。 今回は、交流登山ということで、富山三つ星さんには、割引切符のお手配をして頂き、大変 お世話になりました。 第一日目の夕食後、簡単な懇親会でしたが、楽しいひと時を過ごすことができました。 Kさん親子のお話は、漫才を聞いているようで、とても面白かったです。 交流登山は、今後も継続していきたいです。 今回は、幸運なことに、天候に恵まれ、事故もなく楽しい登山ができましたが、油断は禁物、 これからも安全第一で山登りをするためには、地道な努力が欠かせません。 山登り前の準備体操、下山後の整理体操は、守っていきたいものです。 今後も、皆さんのご協力をよろしくお願い致します。 |
参加者からの感想文 |
2872mに登ってきました〜! |
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北アルプスの浄土山と龍王岳に登ってきました。 山ガール卒業して、これからは登山家と呼んでくださいね。 友達は「次は冒険家になるか?」と言ってます(笑) 思えば、超ソフトに初参加したのは5年前。 家に帰って、玄関からリビングまで歩けずにハイハイしました(汗) その後、3年前にソフトデビュー。この日は帰ってから布団に直行。動けずに、夜の家事は旦那がしました。 天滝に行った時は、足が痙攣を起こして動けず、偶然にも車イスがあったんで、それで運んでもらいまし たね。皆さんには本当にお世話になりました。 そんな私が今は北アルプスです! そのずっとずっと前は、もっともっとひどかったです。高2でベーチェット病になり、入退院を繰り返し、視力 と体力をどんどんなくしていきました。23才で全盲になる前の1年は、年の半分以上入院、自宅にいても 1日のほとんどを布団の上で過ごすような生活をしてました。体重は37キロに減り、ウエスト58センチの スカートがずるずるとずり落ちてました(今じゃ考えられない あせ)。 全盲になってから、中途失明のリハビリのためにライトハウスに入所しましたが(ここで旦那と知り合う)、 それからもよく寝込んでばかり。 そんなふうだった私が北アルプスです!ビックリ。 でも、1番驚いてるのは、体の弱かった頃の私を知ってる旦那です。 「よく北アルプスに行けるようになったなぁ!」と本当に本当にしみじみと言ってます。 さて、北アルプスの1日目。室堂に着いてバスを降りると、空気がひんやり。うわ〜。さすが室堂。 近くに湧水が出てました。飲むととっても冷たくておいしい!またまた感激。 夜は富山三ツ星さんと一緒に懇談。富山三ツ星さんから親子参加されてる視障のお母さんパワーのすごさ に圧倒されました。ひえ〜! 2日目の浄土山ですが、景色が見えない私が思うに、登ってる分には近所の六甲山とかとあまり変わらない のですが、聞く物すべてが珍しい物ばかり。さすが高い山! 雷鳥、オコジョ、雪渓、下方には雲海も、それから高山植物などなど。 オコジョって初めて知りました。別名ヤマイタチ、目がくりくりとしてかわいいらしいです。 モグラたたきのように、あっちこっちからチョコチョコと姿を見せてくれてるそうで。かわいい! 最終日のお土産にはオコジョのストラップを買っちゃいました。 浄土山の上でお弁当。その後、富山三ツ星さんとはここでお別れでした。 ここからもうひと踏ん張り。龍王岳まで41mの高さを登ります。下りの体力を考えて、ここでやめようかと 思いましたが、みんなに「行こうよ」と背中を推してもらって、がんばりました。 頂上に登れた時には嬉しかったです〜〜!!バンザ〜イ!! 頂上は、1人しか立てないような、険しい岩山でした。頂上の看板持って記念写真をパチリ。 それから苦手な下りです。時間をかけてもらって、ゆっくりと、ゆっくりと。なんとか、なんとか無事に下山 しました。 帰ってから、視障の女子4人はIさんにマッサージをしていただきました。 おかげで、寝転んだまま動けなかった人も動けるようになり、翌日はみんな自力歩行で、ちゃんと歩いて 帰れました。Iさんに感謝です! 3日目は室堂平散策。風がふいて寒いくらい。地獄谷は硫黄の臭いがしてました。 それから、日本最高所のみくりが池温泉入浴。またまた、お肌すべすべになっちゃいました。ガッツポーズ! 今回、高い山は初めてだったので、教えていただいた事、学習した事、反省する事などたくさんありました。 この経験を生かして、これからもがんばります! そうそう、お昼を食べた浄土山で、気圧の関係でスナック菓子の袋がパンパンになってたそうです。 私それを見てない。触ってない。あ〜残念!高い山は一生に1度はと思って今回行ったのに、パンパンの 袋触りにまた行かなきゃいけないなぁ・・(笑) 参加の皆さん、2泊3日お疲れ様でした。いい経験をさせていただいて、本当にありがとうございました! 追伸 : 北アルプスに登った話を、ABCラジオにメールしたら、番組で読んでもらえました。 「視覚障害者と一緒に野山を楽しむ会・かざぐるま」ってのも、ちゃんと言ってもらいましたよ。 この放送をOさんとMちゃんが偶然聞いてくれてたそうですが、かざぐるまの宣伝になってた かしらん? |
2016年8月山行部例会『浄土山』に参加して |
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8月20日〜22日の日程で、ついに憧れの北アルプス「立山」へ行ってきました。 猛暑の大阪から7時間余り、たどり着いた室堂平は標高2,450m。寒いくらの涼しさと、夕陽に染まる雄大な 山々の景色に感動した初日でした。 二日目の山行では、やっとの思いで浄土山(2,831m)まで登り、もうバテバテなので、その後の龍王岳 (2,872m)登頂はいったん諦めたのですが、みなさんが「行きましょう!」と背中を押してくださって、 サポートいただいたおかげで、なんとか頂上へたどり着くことができました。 これぞ山頂といった感じの、てっぺんの岩山によじ登って記念写真。 とてもうれしい体験でした。 三日目は、眼前に立山三山をはじめ、3,000m級の雄大な山々が迫る大パノラマの絶景の中を散策しま した。私の視野が欠けた眼でも見渡せるすばらしい景色の中、美しい火山湖の「みくりが池」や、火山活動 を目の当たりにできる「地獄谷」を巡り、ライチョウの声を聴いたり、大自然のすばらしさを大迫力で感じる ことができました。 来る前から不調だった右膝は、この山行でかなり痛めたようで、やはりトレーニング不足、体力不足を 実感しました。 宿で、日ごろからできるトレーニングをいろいろ教えていただいたので、「コツコツとやり続けるぞ!」と決意 を新たにしました。 経験不足だった私を様々な面でサポートくださって、励ましてくださったみなさんに本当に感謝しています。 貴重な体験をありがとうございました。 |
「北アルプス、浄土山・龍王岳の山行に参加して」 |
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山の日が制定された今年は、「空前の登山ブーム」と昨日テレビで言っていました。 その今年、超ソフト部への参加が多い私が、な・なんと北アルプス例会に参加してしまったのです。! 心配していた、クルクル山道でも乗り物酔いすることなく、無事に到着。 二日目の朝、いよいよ登山開始。緊張か酸素の薄さのためかわかりませんが、やや寝不足でしたが、気合 が入っていたためか、しんどさを吹き飛ばして歩き始めることができました。 私のような初心者がいたため、こまめに休憩を取ってくださったのは本当に助かりました。 歩いている間は暑かったですが、休憩のたびに涼しい風にあたり、体を冷やすことができたので、7月の 山行部例会でなってしまった、軽度の熱中症みたいなのにはならずにすみました。 高い山に行くのは失明してから初めてだったので、いろいろなことに驚きました。 高い木がないこと、植物は地面を這うように育っていること、雷鳥は「ゲロゲロ」と泣くことなどなど。 その中での一番の感動は、「無音」の世界だったことです。いつも騒がしい町中で暮らしていると、人工的 な音以外の鳥や虫の声すら聞こえない「無音」の世界はとても落ち着きました。 自然に感動しつつも、登っても登ってもゴールはなかなか見えてきません! 大きな岩がある所は、両手で岩をまるで手すりのように使い歩くことができたので、これは上り下りとも 私にはとても助かりました。お昼には浄土山に登頂、まずはバンザイです。 昼食を食べて、富山の方々とはここでお別れでした 昼食の後の龍王岳登山は、当初私には難しいと言われていましたが、「根性と負けず嫌いはある」と お褒め(?)をリーダーからいただき、連れて行っていただけることになりました。 本当に大丈夫? 下山する体力は残すことできるのかな?との不安もありながらも、ここまで来たの だから二つとも制覇したいとの気持ちでスタート。 足元はガラガラと音を立てる大きな石の連続。ここもまた、両手を使える処は岩を持ち登りました。 私は猿年のせいか、この4足歩行がとても楽で、その後2足歩行になると、ちょっとふらふらして いました。(汗) 頂上までの数メートルはリュックをおいて、岩をつかんで登りました。 山の頂上って、平になっていると思っていた私は、頂上が斜面なんだってことに驚きました。 頂上のプレートを触った時は、とうとうここまで来たんだな〜って、ちょっとウルウルしてしまいましたが、 根性のある私としては涙するのはカッコ悪いので我慢しました。(苦笑) 下山するころには、すでに膝がケラケラと笑いだしたのですが、下りないわけにも行かないので、これも また、根性で下りました。 山小屋に帰った時には、どっと疲れが出てしまい、起き上がることができず「トドちゃん邪魔」と同室の方々 に言われながらも転がっていました。(苦笑) 翌日にはなんとか復活し、楽しみにしていたお土産もいっぱいゲットし、無事に大阪まで帰って来ることが できました。帰路では「来年は3000メートルに行こうか!」との話も聞こえてきましたが、チャレンジしたい 気持ちと、もういいかって言う気持ち半分で聞いていました。 参加するのであれば、もっと体力をつけないといけないことも痛感しています。 こんな貴重な体験をさせていただき、みなさん本当にありがとうございました。 |
北アルプス 浄土山と龍王岳に参加して |
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久しぶりの立山です。何度も行った立山ですが、浄土山と龍王岳に登るのは初めてでしたし、今回は 富山三ツ星山の会さんとの交流会でもあり、富山でお世話になった方と再会できることもあって、主人と 二人で参加することをとても楽しみにしていました。 富山は主人の転勤で約6年半生活し、楽しい想い出がいっぱいつまった所です。 住んでいた家のリビングから晴れたら立山連峰、剣岳が見え、朝早く起きてお天気なら、ちょっと立山まで 行こうか〜なんて、今思うと随分良い所に住んでいましたよね。(もちろん、京都もいい所ですけどね。) 全員大阪駅に集合し、サンダーバード、新幹線を乗り継ぎ富山駅へ。北陸新幹線が開通する前は直通で 富山駅まで行けたのに、開通後、サンダーバードは金沢止まり。関西からは不便になりました。 富山地鉄鉄道の改札口で富山三ツ星の皆さんと合流。 室堂山荘に到着したのが夕方4時頃。移動だけで約7時間あまり…。 やはり関西から室堂までは遠いですね…。 お風呂に入って夕食時に、綺麗な夕焼けを見る事ができました。 夕食後は一つのお部屋に集まって自己紹介の後、和やかに交流できました。 富山から参加のお母さんと娘さん、とても積極的に活動されており、色々お話を伺う事ができました。 お二人の話す「富山弁」が私にとってはとっても懐かしく響きました。 二日目の登山当日は、ゆっくりとしたペースで浄土山を目指しました。 トリカブト、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、ヤマハハコ等、沢山の高山植物とも会えました。 浄土山南峰でお弁当を食べた後、富山の皆さんとは、また全国交流会でお会いしましょうと約束して お別れし、その後龍王岳を目指しました。 岩場を慎重に登って、頂上では交代で記念撮影。みんなとても良い笑顔でしたね! 浄土山から一ノ越に向かう途中でライチョウの親子やオコジョを見ることが出来ました。 特にオコジョは、岩場の間からモグラたたきのように何度も愛くるしい顔をのぞかせ、私達を楽しませて くれました。 三日目も良いお天気で素晴らしい景色を楽しみながら、みくりが池周辺を散策しました。 そこには噴煙をあげる地獄谷を上から望むことができるエンマ台もあって、「浄土山に登ったので必ず 極楽浄土に行ける」という油断は禁物で、やはりエンマ様のご機嫌を損なわないように毎日を過ごさないと いけないなぁと思いました。 3日間、ゆっくりとしたスケジュールで楽しい山行でした。 全国交流会も意義のある大会ですが、あまりに多くの人数で真の交流がなかなか出来ないのも現状です。 今回のような交流会もいいですね。 最後になりましたが、富山三ツ星山の会さんには交流会の募集に始まり、割引切符の手配をして頂いたり と、大変お世話になりました。有難うございました。 |