2011年8月度、合同例会報告 蒜山高原散策(超ソフト)と、中蒜山登山(ミドル) |
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実施日 | 2011年8月6日(土)〜7日(日) |
天 気 | 晴れ |
参加者 | 視障:9名 晴眼:10名 合計:19名 |
コース | ★集合 JR茨木駅 08:15 仮集合 JR大阪駅御堂筋口 07:30 ★行程 第1日目 JR茨木駅前08:20発・・貸切バス・・蒜山ジャージーランド11:45着、昼食 牧場散策・・蒜山やっか温泉・・塩釜冷泉山荘15:00着、 フリ−ダムさんコンサート16:00から17:00、夕食17:30から18:30 二次会懇親会20:00まで。 就寝 第2日目 起床04:00 塩釜冷泉山荘05:00発・・日留神社・・08:00中蒜山(1,123m)08:20 ・・日留神社・・11:25塩釜冷泉山荘11:45・・11:55蒜山やっか温泉・・ 蒜山道の駅・・貸切バス・・JR高槻駅前18:30着、解散 *超ソフト班は、登山班が中蒜山に登っている間、蒜山ハーブガーデン散策 |
感 想 | |
*中蒜山は、高低差約700mの山であるが、登山道には多数の木の根が浮き出ていたり、 粘土質の急傾斜の下りは、すべり易く、サポートする側も、される側にとっても、手強い コースであった。 *地元の農家の方に、やっか温泉まで持ってきてもらった、新鮮なトウモロコシは、甘くて とても美味しかった。 *フリーダムさんのコンサートはオリジナル曲が多く、心に響くすばらしい歌で感激した。 |
参加者からの感想文 |
8月度蒜山合同例会 |
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今回の例会は、超ソフト・山行部の合同例会ということで貸切バスで蒜山へ行きました。 いつも思うことだが、遠方から参加の方もおられるのに「かざぐるま」の人達は、朝早いにもかかわらず なんと集合時間には皆きっちりされている。 当然のことだが世間では、それが結構守られないことがよくある。 そんな皆の蒜山への意気込みに押されたのか、いままで北上を続けていた台風さえも突如西へと進路 を変えた。おかげで申し分のない天候だ。(さすが) 普段の例会とは違い、車中では話もはずんで楽しかったですね。 今回のイベントのひとつである「フリーダム」さんのミニコンサートですが、皆さんの巧みな演奏とさわやか な歌声にしばし暑さをわすれて聞きいってしまいました。 「ヨッちゃんの仕事」は、ヨッちゃんの恥ずかしそうな、それでいてこの仕事が、すきでそして楽しくてしかた がないという顔が、おもわず浮かんできました。 障がい者が、普通に働ける職場・参加できる社会が、もっともっとふえれば、ヨッちゃんでいっぱいになる のになあ・・・。 さて二日目は、中蒜山への登山でした。朝4時に起床。そとはまだ真っ暗でした。 その時思ったのが、「こんな真っ暗で私は、どうやって歩けばいいの?」と。暗い所は、苦手です。 なかなか足が出ない。いまさらそんなこと言ってもしかたがない。でも頭にいろんなことが湧き出てきたが、 覚悟(?)を決めてサポートロープを握りいざ出発。なぁーんと愚か者でしょう。 そのためにサポーターの真後ろを歩くんだし、六甲でもトレーニングもしてもらったんでした。 そう思えたらとたんにモヤモヤが晴れました。(わらい) 登山道はかなり滑りやすく木の根っこもいたるところに出ていて、歩きにくかったけれど、これは下見をした Sさんからの情報でインプットされていたので、そんなに苦にならなかった。 でも下山では、しっかりすべったけれど(笑い) 「西の軽井沢」といわれるだけあって、朝夕は涼しく山頂 近くに吹く風は、疲れた体を癒してくれました。 いままで出ていた汗が、うそのように引きとてもすがすがしい気分で山頂の展望を楽しみました。 おいしいソフトクリームも食べたし、温泉にもはいれたしリフレッシュできました。 一泊で帰るのがとても残念でした。 最後になりましたが、「フリーダム」の皆さん、そして現地参加してくださったIさんにお礼申し上げます。 有難うございました。 |
2011年度8月合同例会「蒜山」に参加して |
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蒜山合同例会は、超ソフトコースに参加させていただきました。 中蒜山に登られる方々を送り出した後、ゆっくり朝食をいただき、片付け、掃除をして、宿舎の周辺を散策 しました。近くのキャンプ場には、石で作られたモニュメントがあっちこっちに置かれていて、これはここに 手をかけ、ここに足をかけたら登れそうなどと、そこらじゅうのモニュメントを触りまくっていました。(笑) バスでハープ園まで送っていただきました。このハーブ園は、ラベンダーが有名みたいなんですが、もう 時期が過ぎていて触る事ができませんでした。 しかし、200種類くらい植えられているそうで、ハーブの代表的なものとして、バジルやローズマリー、 ローレル(月桂樹の葉)、ミント等がありました。 そのほか日本のハーブ、紫蘇や生姜、アサツキ等も有りました。いろいろとO先生に教えていただいたの ですが、その時はふむふむと思うんですが、ほとんど忘れてしまいました。(苦笑) そうそう、「ラムズイヤー」と言って、羊の耳かウサギの耳みたいにふわふわしたハーブも有りました。 ちょいと休憩して、香りの館でハーブティーをいただきました。 私のは、ブルーのハーブティーですよ、色がブルーなんです。で、レモンを入れると、ブルーがピンクに なるんです。手品みたいです。(笑) 宿舎に帰ると、登山コースの方々が下山していて、温泉に向かいました。 汗を流すと、お土産の「取り立てトウモロコシ」を持ってきていただいていて、ゆでたてもいただきました。 これは超おいしかったですねぇ。甘くて、しゃりしゃりしてて、2本もいただいてしまいました。 今回の例会は、おいしいものがいっぱい食べられて、良かったですねぇ。 |
中蒜山登山 |
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8月6日と7日の両日、今夏「かざぐるま」の夏登山は中蒜山登山です。 今回は例年にも増してとても印象深く心に残る楽しい二日間でした。 キーワード「なつかしい」と言う語句に思いを集約して、感想を綴ってみます。 ぼくが、山歩きの楽しさの魅力に引かれ、今や趣味の域からはずせなくなった原動力を注いでくださった のは、I女史とO女史です。 入会当時までは、全盲であるぼくには、山に登ることなど到底思いもよらないことでした。 足取りのおぼつかない私に、I女史は「さあ、しっかりつかまって。私は、サポートをするからには、視障者 と一緒に谷にでも落ちる覚悟をしているのだから」。向けられた言葉の迫力と勢いに押され、とたん自分 が小さくなって、相手がとても大きく見えて、まるで心を絡みとられたような感じでした。 「この人は本気だ」。以後、ぼくはI女史のことを「おつぼねさま」としてあがめているのです。 もう一人は、お姉さまのO女史。やはり入会当時のぼくは、サポートして頂きながら、歩き方の下手さに 大変恐縮していたものです。それでも彼女から返ってきたのは、「視障者が懸命に山を歩く、その姿を 見ていると、自分を鼓舞して、どれほど励まされていることでしょう」。そんな言葉でした。 それを聞いたぼくは、やっぱりO女史にも心を動かされてしまったのです。 どこにあっても、人のいいところを着目して、人を常に認めようとするこんな大きな心の持ち主。 やっぱり彼女もぼくにとっては、「おつぼねさま」なのです。「でもぼく、そんなふうに熱く見られていると 思えば赤面しそう ギャハ」。 さて、今回の中蒜山登山、イベントに参加していただいた音楽グループのフリーダムメンバーのお一人 Kさんが、我々と頂上を目指すとのことでした。 視障者と山に登ったことはあるけれど、サポートの体験はないとのことです。 これを耳にしたぼくは、晴眼者が視障者と行動を共にしようとしている。今や聞きのがすほうは無しとばか り、「TK行け!立候補だ、手を挙げろ」!そして何かをしっかり伝えなければ…。 そう思い立てば、気負うのがぼくの長所なのです「アハハ」。即、チーフリーダーのKさんにサポート組み 合わせをお願いしました。 単なるサポートからそれを超えて、人と人との関係に踏み込み、それを大切にふくらませようとするI女史 の「一身同体」。O女史の「協同作業」と言う意思をしっかり受け取り、今の「かざぐるま」のぼくがあること を誇らなければ。 当日、Kさんとの間で、サポートに先がけて三つのお願いをしました。 一つは、ぼくはあなたの真後ろに必ずいます。そして、あなたの動きに忠実に従って動きます。 だから振り向く時は、一度とどまってから振り返ってください。 二つは、山道は起伏にとみ、視障者には必ずしも小気味のいいリズムでは歩けません。 あなたの身体にぴったり密着したザックに手を添えることで必要な情報を得ているのですが、時として、 手は離れます。そんな時は、「待って」とか「ぼくをほらないで トホホ」とか叫びます。 そんな声が聞こえたら、そこにとどまってください。 三つ目は、ここは危うしと言う所に差し掛かった時だけ教えてください。 必要以上の説明はお互いに疲れます。 近所のもめごとの話とか、隣の夫婦げんかの話題って、非常に面白いものです。そんなくだらないのを ぐちゃぐちゃ言いながら話に盛り上げを作り、楽しく山を歩きましょう。 尚、今回は後ろサポートにIさんについていただきました。 踏み込む足の置きどころとか、姿勢のバランスのチェック等々を指示していただきます。 後ろから見れば一目瞭然。このチームワークの体制により、いっそうの安全をはかります。 以上の事柄を彼女に伝えて「さあ出発です」。 Kさんには、実際にサポートは、見るとするとは勝手が違い、その微妙の中にこそ志があることを感じて いただければ最高の名利につきるばかりです。 ところで五合目まで初めてのサポート、「Kさん、感想はいかがでしたでしょうか?」 ぼくにとっては、いつまでも記憶に残る充分思い出に足りるものでした。 五合目以上は、粘土質で滑りやすく、石もごろごろ、傾斜もあって少しばかり難路でした。 サポートに回っていただいたのはIさんです。 時間は思い出に帰り、彼女との間には、ぎこちなさも障壁もなく、スイスイと頂上に感激の制覇です。 このたびの夏山登山「蒜山高原」。出発前には、こんなに楽しさを満喫できることなぞ全く想像して いませんでした。 久しぶりに、なつかしい人とのサポートの組み合わせ。今度は懐かしさをいだいて再会できる人との サポートの組み合わせ、そんなちょっとしたことが、きっと新鮮さをもたらしたのでしょう。 IさんとKさんとは再会を約束して、名残を惜しみながら現地でお別れです。 ぼくたちも汗と泥まみれの洗濯物と思い出をぐっすり詰め込んで帰路に向かいました。 |
2011年8月度、合同例会中蒜山(1122メートル) |
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今回の夏山登山は、大山の近くの蒜山高原(中蒜山)に超ソフト、ソフトの人たちも楽しめる山行でした。 ひょんなことから私が参加できる事になり、恐縮しながらも喜んで神戸三宮から米子行きのバスに乗り ました。江府インターで降りて、広島から来られるIさんの車に乗せて頂くのです。 これは下見です(5月13〜14)、本番は8月6〜7日でした。 5月の蒜山は、まさに西の軽井沢の様でした。 空気、水が美味しく風は爽やかでした。宿泊先がまた素敵でしたよね。 趣のあるあの場所にぴったりで、高原中をうっとりとさせるフリーダムの皆さん声、明朝はこの真逆の 楽しみでしたね。 超ソフトの私を含めて7名は、ややゆっくり起きて自前の朝食を取り、部屋を整理し、全員の残ってる荷物 を車に運び込んで、私達は「蒜山ハーブガーデン、ハービル」に向かいました。 だんだん日差しは厳しくなってきましたが、この丘からの蒜山三座は、途中に遮る物がなくて、何度振り 返っても、なかなかの眺めでした。 ラベンダーはすでに終わっていましたが、規模としては西日本最大級なんだそうです。 沢山の種類のハーブを手当たりしだい触れてみました。お陰で手は何の匂いかわからないハーブの手 になりました。 名前はほとんど忘れましたが、レモングラスとローズマリー、ラムズイヤーは覚えています。 皆さん何か思い出しましたか? ハーブテイーも楽しみ、買って帰りました。 紫陽花は自分でもドライフラワーにできますよ、やってみて下さい。 ハービルを引き上げ宿舎に着くと、早朝にスタートした皆さんが順次下山されてて、結構くたびれた表情 と朝とは違う服装、装備の色、それだけたいへんさを物語っていたように思います。お疲れ様でした。 でもその疲れた体を温泉でいやす事が出来ました。「蒜山」て、いいとこでしたね。 私にとって本当に楽しい例会でした、ありがとうございました。 |