2013年6月度 金曜登山部ソフト例会報告
京都山城多賀・万灯呂山
 



    

  実施日 2013年6月28日(金曜日)
  天  気 曇り
  参加者 視障:3名  晴眼:5名  合計:8名
  コース JR山城多賀駅10:25発〜竜王ノ滝11:20〜万灯呂山11:55
昼食13:30発〜山城多賀駅14:40着
  感 想

  駅からはしばらく車道歩き、今日は雲が多いので、歩いていても涼しく、絶好のハイキング日和、
  田舎道なので車も少なくのんびり歩ける。
  この辺りはぶどう、たけのこ、みかん、芋などの観光農園が多く、茶畑もあちこちあり、養鶏場も
  有って、シーズンになると賑わうだろうと思う。
  
  林道から竜王ノ滝遊歩道を下り、道から覗くと下見に来た時より水量が多く、10m超の高さの
  滝がドドッと白い水を吐き出し、なかなか迫力があって、見応えがあり、良かった。
  ここでSさん持参の切ってある冷えたスイカをいただく。暑い時にはこれに限ります。
  
  ここから少し行くと登山道、風が有って涼しく爽やか。
  それでも一汗も二汗もかいて登りつくと、山城地方から八幡学研都市、京都方面遮るものが
  無い景色が眼下に広がり、登ったかいがあり、田園の緑に彩られたモザイク模様や電車、車が
  走りミニュチュアを見ているようです。
  木津川も蛇行して流れていて、雄大な景色を見ていると気分が晴れ晴れします。
  ここで景色を見ながら昼食、ゆっくりしてミーティング、帰りは違うルートを慎重に下り、竹林の
  多い道を下り車道に出ました。
           





参加者からの感想文

万 灯 呂 山

  山名は「まんとろ山」と読むのだそうだ。国土地理院地図では「大峰」と記されていた。
  山城盆地の東側に南北に連なる山の一つで、標高は304.1m 雨乞い神事の山として知られる。
  麓を流れる南谷川に掛かる龍王の滝で神事が行われ、その神火をたいまつに移した行列が、大峰の
  山頂まで続く行列の様子に由来する山名だという。
  
  さて当日は雨天決行ということだったが、梅雨は中休みで雨の心配はなさそうだった。
  私は現地集合組なので、JR山城多賀駅に先着して大阪組の到着を待った。
  無人駅で電車を降りたのは私一人だけ、すぐ前の公園で待っている間も、誰一人見かけなかった。
  
  全員集合して出発、古い家並みの細道から山に向かったが全く静かだった。
  賑やかなのは同行のメンバーだけ、どういう訳かSさんとTさんの間には時折り火花が散るが、聞こえる
  のはそんな話声だけだった。
  
  天気は良かった。陽射しも雲間を柔らかく抜ける程度で、何よりも吹き抜ける風が気持ち良く、暑さが
  苦にならない。南谷川を渡ると道はやがて林道になり木陰になった。
  龍王の滝はその林道からつづら折れの階段道を4分ほど下った所にあった。
  下見では水が少なくて流れを見られなかったそうだが、今日は2日前に雨がしっかり降ったので水量が
  多く、音を立てて流れ落ちる13mの滝を見ることが出来た。
  さらに上段にも枝越しに滝が見えた。ここで雨乞いの神事をするのだろうが一寸狭い岩場で窮屈そうだ。
  
  ここからは松明の行列が進んだのだろうと思われる道を通って山頂に向かうのだが、その前にSさんから
  持参のスイカを頂いた。よく冷えていてとても美味しく甘かった。
  宿敵?のTさんもこの時ばかりは素直だった。食べ終わるまでは。
  
  この林の中に入ってからは涼しくなり気温も駅前より3度も低い22度だった。
  道標を見るとここから山頂まで丁度1kmだったが、その途中には滑りそうな急坂も何度かあった。
  樹林の中の登りが続いてスピードが落ちた。なかなか頂上に辿り着かない。
  まだかまだかと登り続けて30分余り、前方が明るくなったと思ったら林が終わった。
  林を出ると、もうそこが山頂だった。芝草が広がりきれいに整備されていた。
  明るい太陽の陽射しの中を気持ちよく芝草を踏んで東屋に着いた。ここでゆっくり昼食を摂った。
  こじんまりとした東屋だったが私たち8名には丁度でゆっくり寛げた。
  昼食の後はコーヒーとおやつタイム、談話のひとときになった。

  山頂には駐車場もあり絶好の夜景ポイントとして有名なのだそうだが、昼間に見ても眺めは素晴らしい。
  はるか愛宕山から生駒山までの山並みが望めた。
  麓には水田と家並みが広がり、その中に木津川がゆったりのびやかに流れているのが見える。
  ここからは良く見えないが、この山城盆地には奈良街道、山背(やましろ)古道が通っているのだ。
  ゆっくりのんびり・・・爽やかな風を肌に感じながら、眺めを楽しみ会話を楽しみ一寸は火花をとばしたり
  しての休憩の後に帰路に就いた。
    


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