2012年5月度、金曜登山部例会報告
京都・北山・シャクナゲ尾根 (ミドル)
 





    
  実施日 2012年5月4日(金)
  天  気 曇り時々雨
  参加者 視障:6名  晴眼:8名  合計:14名
  コース 阪急梅田駅3階改札口前 07:40
現地集合:地下鉄国際会館京都バス乗り場09:05

阪急梅田〜烏丸〜地下鉄烏丸〜国際会館〜京都バス〜
小出石(終点下車)〜登山口〜シャクナゲ尾根〜
604m大原分岐〜大原(バス)〜地下鉄国際会館〜阪急烏丸〜阪急梅田
  感 想

  今回は反省点が数多く有りますが、言い訳しても始まりませんので、リーダーとしての
  いたらなさを深く反省し、参加してくださった方々に深くお詫び申し上げます。
  
  まず第1に、集合時間より比較的早くほとんどの方が集まっていただいていたのにかかわ
  らず、まだの方の確認ができず、1本後の電車に乗っていただき、かろうじてバスの発車
  に間に合いました。
  今後の反省点として、集合場所を間違ったり、少し時間に遅れそうな時には、担当者に
  携帯電話で早めに連絡するようにしてください。
  
  2番目としては、コースの見落としと見誤りが有り、時間と体力を浪費させてしまいました。
  下見をもう一度すべきでした。
  今回の企画としてのシャクナゲを見に行くと言う点においては、満足していただけたのでは
  ないかと思います。
           





参加者からの感想文

京都北山シャクナゲ尾根

  5月4日(金)、この日は春さめの中を押して、金曜登山部の例会が催された。
  今回は、前半のサポートをしてくださったTさん。後半のサポートをしてくださったKさん。
  そして景色に足をとめた時には、その美に打たれ、興奮気味に声のテンションを上げながら語る、
  名ガイドを務めてくださったお姉さま(O女史)の三人の皆さんを通して書き込んでみた。
  
  さて、最初はTさん。出発から登山道は、うっかり足を乗せれば、滑ってバランスをくずしてしまいかねない
  大変な障害物、雨にぬれ、表面をぬるぬるにした根っ子だ。
  行く先に点在している危険物。これが小気味よく進めない妨げになっているのである。
  
  ところで、このような意地悪道、視覚障害者にとっての足の落とし所(着地点)は、二度踏み、三度踏みの
  確認で決定しながら前へ前へと進めて行く。そのために、当然歩行に要する時間は付加されるのだが、
  何としても「安全第一」。
  今回も新たな出会い、とても嬉しく感じたので取り上げてみた。
  
  常に私の歩みに合わせてのサポート、理解の飲み込みのすみやかさに感心した。
  弱い者をいつくしもうとする暖かな心も、誘導のための道しるべに触れるリックサックを通して、じんわりと、
  こちらの心に伝わってくるのである。まさしく「絆」。また新しい人との出会いが始まった。
  Tさんとのつながりにより、人脈数のカウントが増えたことに感謝したい。
  
  次いで、帰り道のサポートはKさんだ。この時節、発達した低気圧のせいかこの日は、雨まじりの強い風
  が吹いていた。この魔の低気圧が「アルプス登山」にもたらす危険について話題になった。
  その油断の危うさ、怖さをとくとくと聞かされたのである。
  
  翌日の5日、何ということか、白馬岳で軽装備による六人の遭難事故、この報道に触れた時には、鳥肌が
  立ち、もう体が震えてしまった。
  Kさんと話をしていた時点では、予想すらしなかったのに、ご冥福を祈りたい。
  しかしながら「サプライズ」はむしろKさんの識見による…。
  
  さて、いよいよ最後は親愛なるお姉さまだ。
  この山は、しゃくなげの群生地。ぼくの耳元で、満開に咲き誇るしゃくなげを前にして、感激に興奮を押さえ
  きれない声音でもう大変。「きれいよ きれいよ!」の連発。
  
  そもそもこのねえちゃん、草花に向ける思い入れと感性は、常人とはかなりかけ離れた並々ならぬ持ち主
  なのだ。「おねえさま、大丈夫 充分伝わってるから アハハ」!

    今盛る おしむしゃくなげ なぞる指          清
  
  さて今回の登山も終盤、そろそろ麓におりたとうとする頃
  「まあ きれい」!またもやねえちゃんの歓声。「何が」?「虹よ虹 虹!」
  
  締めくくりは、今日の登山、雨にぬれた悪路の上り下り、そろそろ疲れ気味のタイミング、体調を惹起させる
  が如くの、光と水の天体ショーだ。「さつきの空」に七色の花を咲かせるとは…。
  この偶然、これが演出なら白けてしまうのに、金曜登山って実に出来すぎだ。
  
    ぬかる道 さつきの空に 癒やす虹          清
     


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