2010年3月 山行部例会
 六甲、荒地山(ミドル・コース)報告
 






    
  実施日 2010年3月14日(日)
  天  気 晴れ
  参加者 視障:5名  晴眼:8名  合計:13名
  コース 芦屋川駅9:10−岩梯子11:10−荒地山頂上13:05−
頂上出発13:40―風吹岩14:20−保久良神社15:05−阪急岡本駅15:35
  感 想

  今回は、岩梯子コースに挑戦しました。何度か下見をし、岩梯子の基部からは、視障者の
  皆さんにはヘルメットと、ハーネスを装着していただいて、晴眼のサポーターの皆さんには、
  基部、途中の岩場、岩梯子の上部などに陣取っていただいて、登ってくる視障者をサポート
  していただきました。
  
  今回は、みんなで一致団結、協力し合ってうまいこと岩梯子を抜けることができました。
  ただ、
  1.事前にもう少し、視障者には岩場の様子、晴眼者にはサポートの手順を説明しておいた方
    がよかった。
  2.もう少し岩梯子の手前で、ハーネスなどを装着すれば良かった。
    下見ではそうするつもりだったのですが・・・。
  
  いくつか検討課題はありますが、想像していたよりスムーズに実施できたと思います。
               





参加者からの感想文

3月山行部例会 「荒地山」

  家を出たら冷たい風。少しぐらい寒くてもいいわ。すばらしく良い天気。芦屋川駅で今日は、いつものほがら
  かなYさんと、にぎやかなMさんがおられないなぁと思っていると、懐かしい、明昭の会のKさんのお声が
  聞こえてきました。お元気で何よりです。
  
  登山道に入ると岩がごろごろ、さあここでヘルメットなどを持ってきた人は出してということです。
  KさんやSさんだけではなくて、IさんやKさんやSさんやOさんやKさんも持って来てくださったのでびっくり
  でした。
  
  私は、Kさんのをお借りしました。視障者はみんなと、晴眼の方も用心深くつけられた人もおられたようです。
  ここからが岩梯子なのですね。
  ヘルメットは軽いです。クロールという簡易ハーネスは首からかけてベルトを閉めて、胸の所にかぎみたい
  なものがあって、それにロープをはさんで留めます。
  
  その留めはロープが進んだ分だけ進み、戻らないのです。ロープの先は、上の方の2本の大きな松の木に
  カラビナで引っ掛けているのです。万が一にも事故がないようにとの計らいです。
  Sさんたちにリュックやストックを預けてヨイショヨイショ、大きな岩の間をあがったり岩を巻いたり、晴眼の人
  が手分けして、前後からもっと左、右、いや上、下などと手足をかける位置を教えていただきながら3点確保
  で登るのです。
  「大きな岩だらけだけれど、岩にぶらさがっていけるから、あんがい楽だな」と思いました。
  
  ところが、しばらく登ると、2この岩が間も狭く突っ立っていて、背が高くて、足の踏み場も、持つところも
  ありません。少しは自分で探せるところもあったのに、手も足も出ません。Kさんが「ああ少し戻ってと言わ
  れて、こわごわ後ろに下がって、「右足をうんと右に伸ばして」と言われ、手の位置を探したり。
  つかんだりする所が無かったら、押さえつけたり、もう少し下に持ちやすい所があるよとか言ってもらい
  ながら登りました。
  
  ここでクロールをはずしてもらって、右へ行けば休める所があると言われて、ヤレヤレとSさんたちの方へ
  行って、もうお弁当だと思いましたが、少し休んだだけで、また、ごろごろ岩があり、大きな板状の1枚岩は、
  でこぼこが浅くて、手や足をかけるところは左手だけしか持てなく、右足を上げて少しの引っかかりにかけ、
  右手もやっと押さえるようにして、私にとっては、高かったので、飛び上がり、這いつくばって、伸びて先の
  端をつかんで、やっとの思いでした。
  
  ここではKさんが説明をしたり、足を押さえたりするために待機してくださっていましたが、私は夢中で、
  足を押さえていただいたか!どうか、覚えていませんのよ。岩をくぐったり、右へ行ったら水溜りに落ちるよ
  と言われる所もありました。
  
  出しゃばっている岩に足をぶっつけたり、顔や頭をぶつけないように気をつけなければなりませんが、
  登高器をつけているので、落ちる心配はなくて、よじ登れるか!どうか、心配なだけでしたが、とてもスリル
  があり、面白いでした。
  
  荒地山山頂で、待ちどうしかったお弁当やケーキなどをいただいて、たいへん美味しいでした。
  帰りの山道は楽々。Oさんにみつばつつじやパンジーなどと景色や足元の説明をしていただきながら楽しく、
  風吹き岩、保久良神社、阪急岡本駅で、開散、羊羹を買って帰りました。
  
  用心深い担当の方々が、こんな危険なところを選んでくださって、万全の装備とお気遣いをしていただき
  まして頭が下がります。そして、参加された皆さん献身的にいろいろお世話になりまして、とてもありがたく
  感謝しております。
  
  もし私が晴眼者であってもこんな所へはなかなか来れないだろうと思います。
  ありがとうございました。
       



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