2014年2月度 山行部例会報告
金剛山・雪中登山(ミドル)
 





    
  実施日 2014年2月9日(日)
  天  気 曇りのち小雪、時々晴れ
  参加者 視障:6名  晴眼:9名  合計:15名
  コース JR天王寺中央改札口(7:30集合)=近鉄阿倍野橋(7:50急行)=
古市(各駅停車乗り継ぎ)=近鉄富田林(8:14着)水越峠行バス
(満員の為増発便8:30発)=水越峠(9:00着)…峠入口東屋(準備・体操)
…アイゼンによる雪中登山…葛木神社手前一の鳥居(12:30昼食)…
葛木神社…国見城跡…ロープウェイ(14:50)…千早口ロープウェイ前
(15:20)バス発…河内長野着(15:50)一次解散…JR天王寺解散
  感 想

 日頃から行いの良い方々の例会の為か、雪中登山としては最高の状態での例会になりました。
 且つ雪道での転倒も無く、安全に会を終えたこと、お礼申し上げます。
  
 スタート地点をどこにするかが、今回の一番の問題でした。
 歩きやすい道を選択した為、電車の時間、バスの時刻と、皆さんをせかし申し訳ありませんで
 した。
 幸いにも、登山者が多く、バスは増便で貸切状態。
 下りのロープウェイはピストン運転で、長時間待つことも無く降りて来れたのは幸いでした。
 ただ失敗だったのは、ロープウェイ上の便所からロープウェイ乗り場までの道は、すべり易く、
 サポートの晴眼の方には、ご無理をお掛けしたことです。
 小さなことに目が届かず申し訳ありませんでした。
 
 すべり易い雪道は、ごみの上、柔らかい雪を歩きましょう。
 且つ歩幅を小さく、ペンギン歩きが最良です。砂場の下りも同様です。
 
 これに懲りず今後も、雪山(低い山ですが)を楽しめたらと思います。
 今回の金剛山は、既存の雪に前夜の新雪が5センチ積もり最高の雪質でした。
 気温の低下(零下1℃)もあり、木々の着雪が樹氷に変わり、最高の眺めに変えてくれました。
 触って頂いた方もありますが、みんなで体感して貰うことに心がけましょう。
 また違った山行になると思います。
           





参加者からの感想文

金剛山雪中登山余禄、「水越峠」観察日記

  2月9日(日)金剛山雪中登山に参加された皆様、お疲れ様でした。
  近鉄富田林駅から金剛バスに乗り換えて、水越峠バス停まで送って頂いた後、アイゼンに履き替えて
  雪道を歩き始めました。
  歩き始めて30分程度でしょうか?両側が開けて、急に左側から大きな沢の音が聞こえて来ました。
  左側は奈良御所方面が眼下に、右側は大阪河内方面で、前方から流れて来る谷は進行方向右側に
  有る為、水は右側河内方面に流れるはずなのに、何故か左側奈良方面に流れているようです?
  前方を歩いておられたKさん、Hさんと「ふしぎだなあ?」と会話していました。
  その後、谷の上流を良く観察すると右側の谷に堰が作られ、左側には人口の水路が作られてました。
  はて、これが「水越」かと想像しました。
  
  (長い前置きで済みません。当日の状況をお知らせしました。)
  そこで、水越峠の語源について調べてみました。下記はWIKIPEDIAからの転用です。
  
  昔々、水争いが有ったそうです。「かざぐるま」に参加させて頂いて、様々の山へ連れて行ってもらい
  ますが、珍しい地名には何か由来が有りそうで、調べてみるのも楽しいかな?と思います。
  
  「水越の語源」
  水越峠の名からも察せられるが、江戸時代には峠を挟んだ大和国側と河内国側で水争いがあったと
  いう。
  土嚢をいくつか積むだけで、河内へ落ちる水が大和に流れることに気付き、最初に実行したのは名柄
  の上田角之進というその時はまだ12、3歳の少年だったのだが、結果このことがその後の大和側の
  水利権を確立することになった。
  1580年(天正8年)頃には河内の農民3名がこの堰を壊しはりつけになる。
  
  1700年(元禄13年)にも河内の農民が堰を壊したがその時は誰であるかわからなかった。
  翌1701年(元禄14年)旧暦5月6日には大勢の河内の農民が手に手に棒を持ち、法螺貝を吹いて集まり、
  葛城山側の「万乳ヶ滝行者の水」と「越口行者の水」を同時に河内側に切り落とした。
  翌日には大和側が取り戻すが、8日には河内の農民1020人が一揆をなして両方の水を切り落とす。
  大和側が奉行に提出した訴状には「田植えのさ中というのに一滴の水も大和へもらさなかった」とある。
  
  12月21日に京都所司代から「大和側古くよりこの水を使っていたにより大和のものなり」と判決が出た。
  御所市名柄の本久寺で7月18日に行われる「角之進祭り」は上田角之進に対する報恩と五穀豊穣を
  祈願する行事である。
  また御所市立名柄小学校の校庭には上田角之進の功績をたたえる顕彰碑がある。   以上
    

金剛山雪中登山に参加しました

  数日前まで、積雪2センチ・アイゼン不要だったのが、金曜日夜からの雪で、土曜日には山頂の葛城神社
  付近で15センチの積雪になりました。
  普段あまり雪の積もらない近畿の中・南部も、南岸低気圧と寒気の吹き込みしだいで大雪になります。
  日曜日の例会を待っていたかのようにこの気圧配置になり、もう心はウキウキ、天気予報ばかり見て
  ました。
  
  こうなると、皆考えることは一緒で、当日、近鉄富田林駅のバス停の前には、長蛇の列ができていました。
  金剛山を目指す人でいっぱい。乗車予定の水越峠行にも・・。
  こんなの全員乗れないでと思っていたら、誰が交渉してくれたのか、臨時バスがしばらくしてやってきた。
  おかげでそのバスでゆっくり座って登山口まで行きました。
  それにしても、かざぐるまはすごい。
  
  ふもとに近づくにつれて、まわりの景色が白くなってくる。登山口近くの道路には、乗用車がたくさん止めて
  ある。この人達も私達と同じく、雪中登山に来たのだろう。
  下見の時には雪があまりなくて、木の根っこが浮いていてアイゼンガ引っかかって歩き難がったが、今日
  はいい感触だった。山頂に近づくにつれて霧氷が見られた。
  
  スギ木立の間から陽が差し込むと、霧氷の木々が光ってとても綺麗だった。
  山頂のロープウェイ駅付近では、そりを持った子供たちがあちこちで雪遊びをしていました。
  何かイベントでもあるのかというほどのにぎわいでした。
  一度金剛山の霧氷が見たいと思っていたのでとても満足!!。
  ありがとうございました。

     ★雪降って ときめく心は 皆同じ
       ゆきふって ときめくこころは みなおなじ

     ★陽射し受け 光る霧氷に 歩がとまり
       ひざしうけ ひかるむひょうに ほがとまり
       *何も言うことなし。感激。

      

2014年 山行部 2月度例会 「金剛山」

  「金剛山・雪山登山」
  2月9日(日)、近鉄富田林からのバスで『金剛山』橋本市に住む私にとって、『金剛山』と言えば、
  南海高野線「河内長野駅」からバスと決まっていました。
  それにしても金剛山方面へのバス停に並んでいる人の多い事、多い事!
  日曜日だし、雪山登山にはもって来いのお天気だし・・・・うかつにもバスの増便の事を頭に入れてなくて、
  一寸オタオタしました(反省点です)。
  
  金剛山の麓に近づくと、路上のマイカーの多さに、またびっくりでした。
  今日のコースは水越峠から「ダイアモンドトレール」を上ります。
  道幅は広く緩い傾斜で、ぼちぼち周囲の景色を眺めながら山道に着きました。
  
  落葉樹の森は、まるで吉野の桜のように見えました。高度が上がるごとに雪の量が増えてきて、足元も
  頭上のヒノキ等も雪で覆われて、ブナの大木は「枝垂桜」の様でした。
  頂上に近くなるに従って、家族ずれや若い人や、色んなグループに沢山出会いました。
  ロープウエイのお蔭でしょうね。
  大和葛城も金剛山も、とても階段やスロープがいつまでも続く山ですが、雪のお蔭でしょうか、そんなに
  大変な思いはしなかったような気がしましたが・・・?下りのロープウエイはとても助かりました。
  
  春にはたくさんのお花や小鳥たちを楽しめる山なんですが、沢山の階段と飽きる程続くスロープを思うと、
  二の足を踏みます。(ロープウエイで下山すればいいんですね)
  
  水越峠のこのあたりに深く重い歴史があったんですね、水越川に架かる石筆橋、昔は河内と大和の国境
  があったようです。「重石(かさねいし)境」と刻まれた石碑が残っているようですよ。
  
  今回、沢山の登山客でにぎわう場所で、最後尾をきっちりと守って下さったKさんに頭が下がりました。
  とても安心して歩けました、ありがとうございました。
    


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