2015年1月度、山行部例会報告
比良山系の打見山雪中登山(ミドル)
 




   
  実施日 2015年1月25日(日)
  天  気 晴れ
  参加者 視障:3名  晴眼:3名  合計:6名
  コース 大阪駅07:45発〜JR新快速〜京都駅08:14着、のりかえ
京都駅08:18発〜JR普通〜志賀駅08:55着。
志賀駅前〜登山口〜昼食〜天狗杉〜番屋岩〜クロトノハゲ手前〜番屋岩
〜天狗杉〜登山口〜志賀駅17:39発〜JR普通〜山科駅18:14着、
のりかえ。山科駅18:22発〜新快速〜大阪駅18:57着・解散。
  感 想

  今回の打見山雪中登山は、年計画で決まっていた、ロープウエイ打見山山頂駅から、権現山
  まで縦走し、平に下山の予定を、急きょ変更しての実施でした。
  変更理由、当該例会の縦走コースの積雪状況、雪質を、例会実施の2日前に下見縦走調査、
  例会当日までの気象情報等で総合判断した結果です。
  積雪量は同時期同コースで昨年は1m、今回の下見調査では1.1mと、わずか10cmの差
  でしたが、雪質が全く異なっていました。
  昨年は、雪が締まっており、登山靴で歩いても縦走できたが、今年の下見縦走調査の時は、
  打見山から蓬莱山までは、登山靴でゲレンデの端を難なく歩いて登れたが、そこから先は、
  縦走路の、トレースもない雪原を下り始めると、股の付け根までズボズボと潜った。
  それでも頑張って、小女郎峠にたどり着くまで、約2時間を要しました。
  こんな条件では、2日後の例会で縦走するのは無理だと判断、今回は行先を変更した。
  そんなわけで、打見山のピストンに変更し、キタダカ道登山口からクロトノハゲあたりの、
  見晴らしの良い場所まで登り、明るいうちに確実に下山するには、ここで引き返さないと
  時間切れになるとの判断で下山開始、JR志賀駅に午後5時過ぎにもどりました。
  かざぐるまでは、スノーシューを履いての、広いなだらかな丘陵地ならともかく、雪山での
  サポートは困難なので、計画を立てても、例会の前日、前々日の下見偵察と、気象情報で、
  登山靴での雪中登山実施の可否を判断しています。
           





参加者からの感想文

2015年1月度例会 打見山雪中登山 

  今年初めての雪中登山でした。
  湖西線の志賀駅をスタートし始めて暫くすると、左手に琵琶湖が見えてきました。
  そこらへんから『おや、何だかこの道、歩いた記憶があるなあ〜』と思いだし、神社の大きな鳥居を横目に
  見て、右手に田んぼを見ながら山道に入っていきました。
  『来た、来た、来たことあるわ』と思い出せました。
  山道に入ると杉の枝が落ちていて、(落ちてる杉の枝はどれも半円形を描いて地面に落ちている)端っこ
  を踏むと、もう片方がピンと跳ねるのです。跳ねるとどうなるか、踏んだ本人か、前後の人にぴしっと当たる
  のです。何事もなく通り過ぎる事もあります。
  あの杉の枝が嫌いでした(焚き付けにはもってこいですけどね)。
  雪の量と質が進むにしたがって違ってきました。どんどん上ったつもりでしたが、大きな、大きな天狗杉が
  あるはずなのに、なかなか現れません。
  雪は深くなるし、大きな穴ぼこはあるし、なくても自分で掘ってしまうし、前や後ろからそれらしき悲鳴に
  似た声、それでもどうにか自力で体制を立て直し進みますが、とうとう這い上がれない状態に陥った人が
  出ました。色々ともがいて脱出を試みましたが、長い脚が抜けないのです。そこへ救世主が現れました。
  二人の美女、若くてお金のかかっていそうな《山ガール》でした。
  ピッケルで掘って掘ってまた掘って、ながあ〜い足は抜けたのでした。
  そして私達は進んで行きましたが、帰りの時間を考えると、これ以上は無理かな?と言った所から引き返す
  事にしました。その向こうに目的地は見えていましたが、きっと今まで以上に時間がかかるだろうと言う事で
  断念致しました。
  志賀駅の階段を上りながら、以前もこんな重い足を一歩一歩運んだ記憶が甦ってきました。
  『そうだった、そうだった』電車は座って帰る事が出来ました。
  今回の例会は縦走のはずでしたが、前日の下見を再度して頂き、先日来の雪でとても無理だとの判断で
  「クロトノハゲ」に行き先を変えて頂き、それでも雪山としての体験は十分味わいました。
  本当にありがとうございました。
    


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