1月山行部例会:高野三山(ミドル)報告 






  実施日 2010年1月24日(日)
  天  気 晴れ
  参加者 視障:6名  晴眼:6名  合計:12名
  コース 集合 : JR新今宮駅と南海電車改札連絡広場  8:00
      現地 高野山                 10:00
  
新今宮(南海高野線)8:14〜極楽橋(ケーブル)〜高野山9:57
高野バス乗車約20分〜奥の院前、 トイレ休憩・準備体操
真尼山〜楊柳山〜転軸山〜極楽橋15:30
  感 想

  いきなりの集合時間の変更で幕を開けた高野三山。橋本での乗り換えにたっぷりの待ち時間
  と座席確保を取るか、待ち時間なしの不確かな座席をとるか迷いましたが、結局後者を選びま
  した。橋本から極楽橋までは乗車時間が長いですから、皆さんには座席に着いて頂いて良かっ
  たです。
  
  奥之院の淨域へ身を踏み入れる今回の高野三山は、まず真尼山(1004メーター)から車道に
  切られた山道をあがる事から始まります。淨域にふさわしく、登り斜面に息が間に合う前に身が
  清められて行く、そんな静けさの漂う細道を進んで行きます。天候は晴天です。例会案内には
  冬山対策・アイゼンの用意もと記しておきましたが、そんな心配は全くございません。春のような
  陽気に包まれ、ルンルン気分で真尼山に到着しました。
  頂上には祠がありました。11:40分到着です。
  
  大峯山を開いた役行者が摩尼山に住んでいたらしいとか、弘法大師によって「如意宝珠」が
  山頂に埋められ、それを龍神が護っている。「如意宝珠」とは衆生の願いをかなえてくれる宝の
  珠(たま)のことで、仏の徳をあらわしているといわれています。などのことをお話する予定でした
  が、なにぶん無粋なリーダーですので、水分補給の小休止を取るに留まりまして楊柳山を目指
  しました。
  
  三山の内ではもっとも標高の高い山楊柳山(1008メーター)摩尼山から尾根づたいに黒河峠を
  越えて頂上へと向かいました。頂上には楊柳観音がまつられていました。楊柳観音は衆生を
  済度するのにさまざな姿に変化して出現する三十三観音の一尊で、図像的には手に楊柳枝
  (ヤナギ)を持っていることが特徴です。別名を「薬王菩薩」ともいわれ、あらゆる病を除く菩薩と
  して信仰されています。楊柳山頂で昼食と記念撮影をしました。12:24分到着です。
  予定時刻よりも四半刻が過ぎている。このまま行けばスペシャル・タイムの休憩が取れなくなっ
  てしまう。早々に転軸へ向かう。
  
  道すがらの道すがら、渡り行く緩やかな風は心地よく木漏れ日が時折さえずる野鳥の小道を
  やさしく包み込む。私たちの一行も和らいだ言葉の紬を楽しみつつ高野の細道を導かれるよう
  に踏み込んでいく。もちろん導くのはサプライズ!高野三山標高も程ほどながらも実にアンジュ
  レーションに遊ばれた道肌です。さぁ、ピークはすぐそこ!と云う山肌が雑念を追い払うかのよ
  うに急登をしかけてくる。上がる呼吸とたまる乳酸に転軸山へのピークハントの許しを請うように
  膝に手をついてまるでお辞儀をするような姿勢で向かう。
  
  確かに山にはそれぞれの哲学がある、と実感できる至宝のひと時でした。
  14:30分転軸山(915メートル)到着です。いよいよ時間との戦いになって来ました。
  バスとの相性をあわせながらの大詰めサプライズ会場多目的広場を目指します。段差をくだり、
  急登をくだり、そうそう忘れていましたが転軸山へ向かう途中に、小川を行ったり来たりと何度か
  渡り返すんですが陽光を遮られたそこは残雪が残り、丸太の橋の上はこんもりと残雪が凍って
  いました。もちろん川岸まで降りて橋の下を歩きました。安全第一!
  14:50分多目的グラウンドに到着です。
  
  サプライズとはOさんはじめ女性人にお手伝い頂いたあま〜いおしるこです。ただしお餅ではなく
  バナナが入っています。さぁ、お味はどうでしたか?ブログをご覧頂けるとありがたいです。
  その後はおしるこの甘さを引き継いだKさん自慢のコーヒーにも舌鼓をうちました。
  おしるこもコーヒーもありがたく頂戴できまた。
  
  例会高野三山が無事に皆さんのご協力のもと過ごせました。
  ありがとうございました。
  三瓶山・錦織公園・高野三山これらに懲りずに、どんどん参加されてどんどん助けてくださいね。
  お願いします。そして、共に楽しみましょう!ありがとうございました。
         





参加者からの感想文

高野三山登山に参加しました

  郷里の熊本から大阪に出てきて42年、初めの頃は、都会での生活になかなか馴染めなかった。
  そのせいか、仕事の休みの日にはザックを担いで、あちこちの野山を徘徊していた。
  生まれ故郷の環境に似た、自然の多い場所に身をおいて、癒されたかったのかもしれない。
  若かった頃は、神社仏閣などには関心がなかったので、自らそのような所にでかけることはなかった。
  
  あちこちの山に登った時、山頂にその関係の過大な構築物があると、余計なものをこんな所にと、思ったり
  もしていた。
  富士山や木曽御嶽山などに登ろうとしてこなかったのもそのせいだと思う。
  ところが、還暦も5年前に過ぎの癌適齢期、平均余命も十数年、同窓会に出席するたびに増える逝ってしま
  った友の数。いやでも己の死について考えさせられる機会は増えてきた。
  こんな時、信心深い人は救われるのだろう。
  そんなわけで、高野三山は今回が初めての登山だった。
  
  登山口の気温はマイナス2.5度、積雪は無し、晴天、無風。
  Iさん指導の体操で体をほぐしてから登山開始。
  登山道は段差も少なく、ほとんどが歩き易いコースだった。
  季節外れのせいか、山中でであったのは、十数名のグループと他に数名だった。
  山頂近くで出会った単独の雲水は、薄着で布製の上履きのようなものを履いて、手ぶらだった。
  挨拶をして少し話をしたら、真下の寺院からしょっちゅう登っているといっていた。
  その割には、かなり太目の体形だったので、よほど宿坊の食事が充実しているのだろう。
  
  正午ちょうどに山頂に到着、気温はマイナス3度、積雪無し、晴天、微風、昼食タイム。
  下山後の、バスに乗る時間を気にしながら早々に下山開始。
  登山道の小さな木橋が凍結していたが、涸れ沢だったので橋を迂回して行った。
  下山し、野外キャンプ場で休憩。全員に、おしるこ、コーヒーが振舞われたが、おしるこの中に、もちでは
  なく、バナナが入っていたのには驚いた。はじめての食べる不思議な味覚体験だった。
  きっと栄養充分な、O流アスリート食なのだろう。
  Oさん、今年は、剱八ツ峰と槍北鎌尾根でかわいがってあげるからね。  
    

寒くて甘〜い高野三山

  1月例会高野三山(摩尼山・楊柳山・転軸山)に参加しました。昨年、春と秋と2度、下見できましたが、1月
  の風は少し刺すように冷たく、ピリッとした感じです。でも天気がいいからか日差しが柔らかく、春がもうそこ
  まできているようでした。ずっと登っていても汗はかかず、風が気持ちよくなりました。
  
  日陰の所は、雪がまだ解けずに残っていて、コケの上や笹の葉の上にのっていました。雪がお砂糖をまぶ
  したみたいにのってるよと、教えてくれました。緑と白と綺麗だろうなと思いました。ツララも細く細くなってい
  ましたが、触ることができました。
  
  お昼ご飯も寒くて震えると言う事なく、楽しく食べる事ができました。Oさんからシラヌイとセトカと言うみかん
  をいただきました。(珍しいので持って帰る事にしました。)
  食後、歩き始めは少し体が重かったです。雪解けでじゅくじゅくした所や、アイスバーンの所は気を付けて
  ゆっくり歩きました。最後の橋は、危険を避けて橋の下を通りました。
  
  ほっとした所で、サプライズで何とバナナ入りお汁粉が出ました。その後、コーヒーも作ってもらいました。
  お汁粉とバナナお汁粉とコーヒーと、不思議な取り合わせでした。バスの時間に間に合うように急いで
  バス停に行き、1分前に着いてタッチセーフ、気分すっきりで帰りました。
  皆さん遠くからお疲れさんでした。
       

高野三山

  挨拶は、ぐるり前後左右、どなたに会っても「寒中お見舞い申し上げます」。
  そんな大寒の頃、1月24日(日)世の中の不況をも重ねてしまえば、もう身も心も一番寒い季節。夏でも
  涼しい、高野山へ耐寒登山です。
  記憶に新しい昨年の9月、残暑まだまだ厳しい「比叡山」に汗だくになりながら登った時のことを思い浮か
  べ合わせてしまいました。
  「比叡山・高野山」。「最澄・空海」。二人の高僧からいただくご利益というのか、なんとなく因縁を感じて
  しまいます。
  
  さて、山道の「ぬかるみ」地帯に踏み込めば、「バリバリ」と足裏におかきを砕くようなこきみのいい感触
  を感じるのです。霜柱を踏みながら歩いているのです。
  また、水たまりは氷に。上に載れば「ツルツル」。杖でたたいても、靴のかかとで踏みつけても全くびくとも
  しない堅い凍結。これはとても危険です。
  そんな道のりを進んで行くうち、まだまだ障害物があるのです。わたしたちの行く先をはばむかのように
  倒木が「ゴロリ」、お昼寝をしているのです。
  ところで、この倒木が珍しい風景を作っていました。
  それは、「期間限定のお楽しみ」とばかり、横たわった木と地面の空間に「つらら」をぶらさげているのです。
  わたしは、またがり超えざま、この「オジャマムシ」のお腹に手を差し入れてみました。
  「あれれ、ちょっと貧弱」。ポッキーみたいなのが。その中に鉛筆くらいの太い「つらら」に触れた時は、
  それがものすごくたくましく思えて、なんとなくうれしくなってきました。たかが「鉛筆くらいなのに アハハ」。
  以上が「山行部」今年最初の登山です。幸先が、今年も楽しい「山行」を占ってくれるようでした。
  
  そうそう、天気は快晴。風おだやか。気温は、マイナス2度。
  それでは皆さん、三月「百条岩」と「荒地山」でお会いしましょう。
        


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