2015年12月度、山行部例会報告 熊野古道、中辺路(ソフト) |
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実施日 | 2015年12月5日(土)〜6日(日) |
天 気 | 第一日目:快晴 第二日目:曇り |
参加者 | 視障:4名 晴眼:8名 合計:12名 |
コース | 第一日目 12月5日(土) 新大阪駅09:03〜JR特急くろしお3号〜11:15紀伊田辺駅 (付近の公園で昼食)紀伊田辺12:35〜龍神バス〜14:23湯の峰温泉 徒歩すぐ小栗屋にチェックイン 温泉入浴・夕食・夕食後、宿の主人の話を聞く 第二日目 12月6日(日)曇り 湯の峰温泉08:16〜龍神バス〜08:48発心門王子09:10〜水呑王子〜 〜10:35伏拝王子10:50〜11:20三軒茶屋跡(昼食)12:50〜 〜13:40熊野本宮大社13:50〜14:00本宮大社前14:10〜熊野交通バス 〜15:29新宮駅15:51〜JR特急くろしお30号〜19:50新大阪駅・解散。 |
感 想 | |
熊野古道の中でも一番人気の中辺路は、多くの人々が訪れるコースなのに、12月に入って いるせいか、休日なのに行きかう人も少なく、静かな山歩きを堪能した。 道中、農家のおばちゃんに、みかんを沢山もらったので、食べながら歩き、渇いたのどを潤す ことが出来た。 昼食は、トック(韓国餅)入りの、きのこ汁を作って食べた。 きのこの種類は、ヒラタケ、シイタケ、ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、エノキタケ。 地産の農作物を横で売っていたおばちゃんに、キノコ汁を一杯、おすそ分けした。 昼食後、コーヒータイム。 熊野大権現に参拝し、新宮行きのバス停に急ぎ、乗車予定のバスに間に合った。 新宮駅に着くと、駅前のすし屋で、さんま寿司、めはり寿司、昆布寿司、熊野牛巻き寿司、 を購入し、特急くろしお号に乗車後、分け合って食べた。 今回、小栗判官物語の語り部としては、第一人者の小栗屋のご主人の話を、夕食後1時間半 も聴けたのは、得した気分だった。 |
参加者からの感想文 |
熊 野 古 道 感 想 文 |
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バスを降りたら温泉の匂いがして、川の下を見ると、源泉90度の温泉がブクブクと湧いているので、宿に 荷物を置いて、売店で100円2個の卵とビールを買い、卵を源泉につけて、それをアテにしてビールを飲む。 壺湯は一人入湯料770円、谷川の上に囲いがあり、8組程待ちがあるとの事で、あきらめて宿の温泉に 入った。かけ流しなので気持ちが良い。 食後、宿のご主人から熊野古道と小栗判官の説話を、眠気と戦いながら聞く。私の知っている熊野詣では、 行列を連ねて貴族が優雅に詣でる印象でしたが、それは一部で熊野本宮大社は、霊験あらたかという事 で、病気、手足、目、耳の不自由な人、悩みや苦しみを抱えた人が、全国から、蟻の熊野詣でというくらい、 熊野大権現に助けてもらおうと、押し寄せたそうで、足の不自由な人は箱車を引いてもらい、険しい所は 交代で担いで、それが功徳になり、道端に身元が分からない行き倒れの人多かったそうで、近くに埋めて 供養し、長く険しい道のりをたどり、命がけでやっと伏拝王子と言う所にたどり着くと、遠く谷間に熊野大権現 の社が見え、やっとたどりついた、もうすぐとの思いで、伏せ拝んだそうです。 今は電車、バス、車で苦労なく来られるので、拝んでもありがたみ、霊験あらたかとの思いが、薄いのでは ないでしょうか。 今回その話しを聞いたので、心をこめてお参りしました。熊野古道は不思議な道でして、今回歩いてみて、 一人で、トボトボと行ける所まで歩いてみたいと思わされ、誘われるような道でした。 ハンセン病の人達が病を治すために、湯の峰に住み着いていたのですが、そこに長くいられず遠く離れた 下の方の土地に住み、温泉を引く為にツルハシと、ノミで親子三代70年にわたって溝を掘って完成さした そうです。お陰でそこの集落は水の心配する事なく、稲の成長も早いし、多くのコメが収穫出来るそうです。 若い村娘がそこの若者に恋をして、反対されて引き裂かれ、入水自殺をした悲しい歴史もあるそうです。 小栗判官の話は長くなりますので、やめておきます。 |
2015年12月度、熊野古道(ソフト) |
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私が「熊野古道」に最初に足を踏み入れたのは「南紀熊野体験博(1999年)」でした。 このイベントで、和歌山は今までにないお金儲けを知ったのだそうです。 今回の「国体」や「障害者スポーツわかやま大会」での収支は、まだ私の耳には届いておりません。 一寸知りたいと思っております。 今回歩いた熊野古道(中辺路コース)は、今一番一般向けする熊野本宮大社へ続く道なんです。 私達が歩き始めた「発心門王子」へ来るまでの道のり(滝尻王子からスタートをすれば)がたいへんな コースです。熊野古道には「紀伊路」、「中辺路」、「小辺路」「大辺路」「伊勢路」とあるのです。 この例会は中辺路でソフトという事で、実にのんびりと歩き、その上に、お昼ご飯にもゆっくり時間をかけ、 楽しいお昼になりました。 そこは三軒茶屋、(その昔ここには三軒のお茶屋があったのだそうです。) ところがあまりのんびりし過ぎて、バスの時間を考えると、本宮へのお参りとバス停への道を、皆さんに 急ぎ足にさせてしまって申し訳ありませんでした。 私としては、明治22年の大水害によって大半を流失した旧社地の「大斎原」に、杉木立に囲まれた中に 石の祠が二基残されて、それに触れて頂きたかったのですが、私の時間配分のまずさからそれを叶える 事ができませんでした。 それともう一つ、蘇りの湯である「つぼ湯」に入って頂けなかったのが残念でした。 (順番待ちでいっぱいでした。)でも温泉玉子を体験出来ました。 私達が宿泊した「小栗屋」さんのお話とか、「小栗判官」とか「照手姫」とか色々お話があるのですが、 今日はこの位にしますね。この小栗屋さんに泊めて頂いたのは今回で三度目でした。 私にとっては、とても思い出深い楽しい例会でした。 5日紀伊田辺駅で特急を降りて、お弁当をする事になりました。 ここで立ち寄った場所が「闘鶏神社」でしたが、弁慶のお父さん湛増(たんぞう)が、源氏に味方をすると 決めた神社だそうです。源氏の白旗をなびかせて、熊野水軍を率いて紀伊水道を渡ったのだそうです。 あの鳥居をくぐって入れば、湛増と弁慶親子の像があったようです。 次は宣伝です。来年3月18日(金)熊野古道「紀伊路」(ソフト)紀伊宮原から湯浅まで歩きます。 熊野古道はコースが沢山、沢山、沢山あります。大阪からでは遠くてなかなか難しいですね。 |
湯の峰温泉と熊野古道に参加して |
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12月の例会で一泊二日の湯の峰温泉から熊野古道に行って来ました。出発はJR新大阪駅。 集合時間が少し早かった関係で、予定列車時刻の1時間前に出発ホームに全員集合。 30分程待っていると、特急くろしお号が目の前に入って来ました。 予定の出発より早いですが、全員乗車。しばらく時間調整するのかと思っていたらすぐに発車してしまい ました。動き出して考えてみると、1台早い列車に乗ってしまったのです。まあ良いかと言いつつも、和歌山 でOさんが乗って来ることになっています。こら大変と連絡を取ったのですが、乗り換え時間が4分ほど。 Oさんの乗ってくる和歌山着の電車が遅れたら万事休すです。 しかし、どちらの列車も時間通りに和歌山に着き、Oさんの健脚もあり、無事乗り込む事ができました。 Oさんにとっては、駅で“めはり寿司”を買う予定が買えず、またホームからホームへ走らされるわで 散々でした。 そうこうしている内に紀伊田辺に到着。バスに乗り換えです。時間があるので、ここで昼食をとる事に。 少し歩いて、闘鶏神社の横にある小さな公園の直径2m程もあろうクスノキの大木の傍で食事を 済ませました。 さてバスに乗り、1日目の湯の峰温泉へ約2時間かけて到着。 宿は、小栗判官ゆかりの宿“小栗屋”さんの民宿です。そこで近くの有名な“天然かけ流し温泉の壺湯”へ と向かったのですが、8組待ちでした。あきらめてもう一つの名物、自分たちで作る温泉卵をいただく事に しました。 宿では、温泉の内湯、心温まる大変おいしい夕食を頂き大満足。 それに夕食後は、宿のご主人が語り部としての“小栗判官と照手姫物語”を中心に色々と話をして頂き、 これまた大変良かったです。 2日目、朝の食事も美味しく頂き、熊野古道へ出発です。 まずバスで発心門王子まで行き、水呑王子、伏拝王子、祓戸王子の社を通り熊野本宮大社までの 約3時間前後の行程です。道は高低差も少なく、のどかなソフトコースにふさわしいコースでした。 途中では村の人がミカンを沢山くださり、それがまた美味しかったです。 昼は、三軒茶屋跡でKさん特性の“きのこ汁”を作り、これまた美味しかったです。 熊野本宮大社では、余裕の到着のはずが、途中の伏拝王子でゆっくりし過ぎた為、各自お参りを済ませ、 新宮行きのバス停へ。 新宮から大阪まで約4時間かけて無事帰宅となりました。 今回、行き帰りに少し時間がかかりますが、天気にも恵まれてゆったりと楽しく、味わいのある1泊2日の 例会でした。皆様ありがとうございました。 |
12月山行部例会『熊野古道』に参加して |
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12月5日、6日の山行部例会は、世界遺産になってから是非行ってみたいと思っていた「熊野古道」。 今年の春に入会した時に、年間予定をチェックした時から、是非参加したいと思っていました。 奇しくも引っ越しが参加の翌週になってしまい、参加についてちょっと迷いましたが、「やっぱり行きたい!」 と前日徹夜で参加。どうなることかと思いましたが、初日は湯の峰温泉までの移動のみで、大阪からの 「くろしお」でも、紀伊田辺駅からのバス中でも、ぐっすり眠って、美味しいお料理と暖かい温泉で前日まで の疲れを癒し、かえって元気に二日間を過ごすことができたのではないかと思います。 翌日のルートは、最も人気のある中辺路。発心門王子から熊野本宮大社までの下りが多い約7キロの コース。まだ少し紅葉が残る初冬の山道を歩き、美味しいきのこ鍋をいただいた後は、結構な下り道が 続き、サポートの方に助けていただきながら、何とか無事に本宮へたどり着けました。 道中出会った地域の方々には、みかんをいただいたり、道案内をしてくださったりと、とても親切にして いただき、憧れの熊野古道の旅は、一緒に参加した皆さんと、親切な地域の方々の暖かさも加わって、 体も心もあったかな旅となりました。 |
熊野古道に参加して |
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一泊の山行、それもまだ慣れていないソフトと聞き、参加を悩みましたが、世界遺産の熊野古道、その中 でも人気のある中辺路に行くとのことだったので、思い切って申し込みました。 1日目は湯の峰温泉に直行。静かな温泉地でしたが、マイカー客が多く、有名な「ツボ湯」は3時間待ち とのことだったので、泣く泣くあきらめました。けれど、川べりに沸いている90度の温泉につけて作った 「温泉卵」は、スーパーで買う温泉卵と違い、ゆで卵になっていました。 宿食は、温泉を使ったお料理がいろいろと並び、とても美味しかったです。 魚料理は、視障者は食べにくいのではとの宿のご主人の気配りで、骨まで食べられるようにお料理して あったため、骨取りの苦手な私も安心していただけました。 食事の後は、宿のご主人の語り部タイム。小栗判官と照手姫のロマンを伝えることで有名な方で、海外 での講演もされているそうです。とても興味があったのですが、夕食の前に入った温泉の気持ち良さと、 満腹のため、ウトウトしてしまいました。ご主人、ごめんなさい。(汗) 2日目は、いよいよ熊野古道へ。バスの終点の発心門王子に降り立ったのは私たちだけでした。 記念撮影をし、いざスタート。鳥も人のさえずりも聞こえないほどの静かな道でした。 地道ではありましたが、高低さもなく、とても歩きやすかったです。 途中地元のおばちゃんに呼び止められ、ミカンの差し入れをいっぱいもらいました! 歩きながら食べることのできない私は、ミカン休憩を申し出たところ許可され、午前のデザートタイムが できました! その後はハイキングらしい道が出てきて、フウフウ言いながら、やっと昼食を取る場所へ到着。そこでは 地元で作られた梅干・漬物・ゆずなどが販売されており、漬物好きな私はユズ大根をゲットしました。 昼食は、Kさんが大きなザックでしょってきてくださった材料で「もち入りキノコ汁」を作ってくださり、少し 冷えた体が温まりました。Kさんをはじめ、準備してくださったみなさん、ありがとうございました。 昼食後は、不規則な下り階段の連続の道でした。このような道はまだまだ不安があるため、どうしても スローになってしまい、みなさんのスピードを遅らせてしまいました。 そのため、熊野本宮大社を参拝する時間がほとんどなくなってしまいました。 足をひっぱってしまい、ごめんなさい。 帰りのバスから膝の痛みが出てしまい、家までたどりつけるか不安でしたが、なんとか二日間を無事 終えることができました。 しんどいこともありましたが、貴重な経験がいろいろと出来た山行となりました。 二日間、年齢のわりに体力がなく一番世話のかかる私のサポートをしてくださったTさん、参加された みなさん本当にありがとうございました。 また機会があれば、ソフトにも参加できたらと思いますので、よろしくお願いします。 |