第12回視覚障害者全国交流登山大会報告 





    
  実 施 日 2010年10月9日(土)〜11日(月)
  宿泊場所 国立乗鞍青少年交流の家
  参 加 者 視障:7名  晴眼:10名  合計:17名
  コ ー ス 集   合  JR大阪駅御堂筋口 9日(土)08:00
        現地(JR茨木駅)      08:40

第一日目10月9日(土)
JR茨木駅前08:50発・貸切バス〜茨木IC〜(名神・東海北陸道・高山清見道)
〜高山IC〜国立乗鞍青少年交流の家15:45着、受付・入室、ベッドメーク
16:00〜22:00 随時入浴
17:20〜18:45 夕食
19:00〜21:00 全体交流会(各団体の自己紹介・サポート方法の披露)
21:00〜22:00 自由交流
22:30       消灯

第二日目10月10日(日)
06:30      起床
07:00      朝食
07:30      乗鞍岳頂上登山者玄関前集合、班分け、
          (超ソフト班は09:00)
08:40      バスに分散乗車出発、09:00乗鞍スカイラインゲート着、
10:30      開門
11:30      畳平着、登山開始、12:00肩ノ小屋着、昼食。
13:00まで登った所でタイムアウト、(2,940mの地点)で引き返し、
16:00ごろ宿に帰着。
16:30〜17:30 交流会代表者会議
17:30〜18:45 夕食
19:00〜21:00 親睦交流会
21:00〜22:00 自由交流
22:30       消灯

第三日目10月11日(月)
06:30       起床
07:00       朝のつどい
07:40〜08:40 朝食
09:00〜09:15 閉会式

国立乗鞍青少年交流の家09:30発、濁河温泉12:00着、天然かけ流しの
露天風呂に入浴、ひゅって森の仲間で昼食、食後に付近の滝見散策、
集合写真撮影。
濁河温泉14:30発、中津川IC〜(中央道・名神)〜米原IC〜
JR米原駅20:25着〜彦根IC〜(名神)〜茨木IC〜JR茨木駅前22:25着
  感  想

  今回の交流会は、「チャレンジ」でしたね。
  主催者の方々も大変だったでしょうが、我々も戸惑いました。しかし、楽しい交流会でした。
  試行錯誤で、より良い交流会になっていったら良いと思います。
  
  秋の行楽シーズンの3連休、道路渋滞が予測されていたにもかかわらず、濁河温泉でゆっくり
  し過ぎて、1時間遅れの出発となってしまいました。
  結果的に、JR茨木駅には、予定より4時間遅れの22:25着でした。
  
  遠方から参加の方、御急ぎの方には、米原から電車に乗り換えて帰って頂きましたが、申し訳
  ありませんでした。
  
  ヒュッテ森のNさんで予約の昼食は、とても美味しかったです。
  ほう葉みそ焼き、イワナの一夜干しあぶり焼き、飛騨の高級馬刺し、信州そば、釜飯、山菜
  料理、高山の新種のリンゴ、珍しい非売品の果実酒が飾ってあり、私は、ナナカマドの実の
  他、3種類の果実酒を、少しずつ飲ませてもらいました。
  
  濁河温泉は、交通の便が悪いですが、再度行ってみたい秘境の温泉です。
           





参加者からの感想文

全国交流登山に参加して

  10月9日、我がかざぐるまのメンバー17名は、JR茨木駅8時40分に集合。
  しかし生憎の本降りの中のバス旅行となるが、一行の顔には、これから三日間にわたる、乗鞍交流で、
  全国の仲間たちとの再会と期待に胸を膨らませつつ、宿泊施設に指定された、岐阜県高山「青年の家」
  に午後4時前到着。
  そして久しぶりに会う皆の顔が喜びに溢れている様でした。
  
  翌日、乗鞍登頂を目指しバス移動、10時に畳平[2730m]に到着、曇り空の元、ひんやりした強風に思わ
  ず山の厳しさを実感する。ところが前日までの雨のせいで登山道がこれより先は通行止め標識に一同は
  愕然。それでも、山の管理人の点検が入り、しばし其の場で待つ事1時間半後の11時半、ようやく入山
  許可と成り、予定からかなり遅れての登山開始と成る。
  
  残念ながら厚い雲にさえぎられて紅葉した山々の展望は望むべきも無いようだが、道は広く歩きも楽で、
  30分ほどで肩の小屋に着き昼食休憩に入るも、間も無く冷たい小雨に見舞われ、この山の環境の厳しさ
  を改めて実感する。
  
  昼食もそこそこに押し迫る時間に追い立てられながら、一向は頂上に向って小屋を出発して約40分。
  めまぐるしく流れる雨雲と、繰り返す小雨に悩まされて進むも、乗鞍岳頂の手前100m程でリーダーの
  「引き返せ」の一声に、140人余の歩調と、一層複雑さを増す足下、それに間断なく降る雨も手伝って、
  名残り惜しつつ13時10分名誉の撤退となる。
  
  私は25年前の7月末頃にこの山に登頂した記憶があるが、当日は晴天に恵まれ、登山道も比較的整備
  されていて、楽しい山行だったことが印象に残っている。
  
  そして三日目、これまでと打って変わって晴天の朝。
  それぞれに昨日の天気をうらやみ、次回2年後の再会を誓ってさんさんごご帰途につき、我がかざぐるま
  グループは御嶽山の中腹の濁河温泉に向ってバスに乗車、12時前に到着するや、早速露天風呂にざん
  ぶりこ。
  
  思い存分に全身の垢を落とした後、最寄の食堂でビールと、此方特製の昼食弁当に出されたご馳走は
  関西では味わえない珍味ぞろいで大変美味に、満足でした。
  
  それから我々一行、停滞に巻き込まれながらも無時22時半頃出発点JR茨木駅に到着、三日間の楽しか
  った行事を終えました。皆さんお疲れさんでした。
    

第12回視覚障害者全国交流登山大会(10月9〜11日)

  今回も私はこの交流登山に参加する事が出来幸せでした。
  JR茨木駅からチャーターしたバスで沢山の参加者(約230人)の宿となる「国立乗鞍青少年交流の家」に
  向かって走りました。座席も決められており(便利な名札が座席に置いてありました)何のトラブルもなく
  (乗り物酔いをされた方には気の毒でした)少しワクワクしながら乗っておりました。
  
  今回は交流に重点を置かれるそうで部屋、登山と他会の人達とグループ分けされていました。
  色々考えての事だと思いましたが、良い面、改善した方が良いこととあったように思います。
  各会から主催者への感想が集まり、その反応をお聞きしたいと思います。
  
  天候の加減だったりで、山頂は踏めませんでしたが、それは仕方のない部分だと思います。
  それでも雲やガスの合間に美しい乗鞍のこの時期の姿を見せてくれました。
  綺麗な緑色のハイマツ、黄色のダケカンバと、もう葉を落として真っ赤な実だけになってるナナカマド、
  本当に真っ赤でした。かなり下りて来てハイマツの近くにイワヒバリに出会いました。帰り支度でバタバタ
  してる時、宿舎の窓の向こうに見える山を指差して「あれが昨日登るはずの山でした」と通り縋りに聞か
  されて、私の小さなカメラで写してみましたが果たしてうまく写っていますでしょうか?
  
  懐かしい方々にお会いして、次回もきっと会えますようにと強く思いました。
  こんな時うまく交流できる人と苦手な人と様々だったでしょう。せっかく各地から集まっているのですから、
  それに日程は限られていますのに・・・・・(私少し苦手です)
  
  六つ星の皆さんに見送られて宿舎を後にし、「かざぐるま」は今回のもう一つのお楽しみの場所へと向かい
  ました。
  この計画はとても楽しいものでした。ありがとうございました。
  
  高速道路が少しづつ混み始めて、皆さんのお知恵で米原駅から新快速に乗り、どうにか電車やタクシー
  のある内に家に辿り着きました。お世話になりました。
  
  10月19日付けの毎日新聞の夕刊に、今回の交流登山に同行されていたH記者は、六つ星のFさんを
  サポートして1人いい顔をしたいい写真でした。
  翌日(好天だったそうです)1人で剣が峰に兆戦されたようです。
  「山頂で目を閉じて空気を胸いっぱい吸ってみた」と書いてありましたよ。
  いつまでも元気でいたいのですが・・・・
      


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